青色申告会とは?メリット・会費・入会方法と税理士との違いを解説

青色申告会とは、個人事業主やフリーランスが会員となり、記帳指導や決算・申告の相談を受けられる民間の税務関係団体です。会費は月1,000〜2,500円程度が目安で、費用を抑えて自分で申告したい人に向きます。ただし申告書の作成代行など税理士の独占業務は行いません。

この記事でわかること

  • 青色申告会とはどんな団体か(活動内容・組織)
  • 入会する5つのメリット
  • 会費・入会金の目安と入会方法
  • 税理士に依頼する場合との違い(費用・対応範囲)
  • 青色申告会が向いている人・向いていない人

公的情報源: 国税庁 No.2070 青色申告制度/一般社団法人 全国青色申告会総連合・東京青色申告会連合会 公式情報(2026年7月閲覧)

結論を先に書きます

「青色申告会って何をしてくれるの?」という方にまず押さえてほしいのは、青色申告会は「自分で申告する人」を指導・サポートする団体で、税理士のように申告書を代行してくれる場所ではない、という点です。会費を抑えて記帳や申告の相談をしたい人には心強い一方、手間をまるごと省きたいなら税理士 が向きます。以下で違いを具体的に整理します。

この記事の要点
  • 青色申告会は記帳指導・申告相談・共済が中心の民間団体
  • 会費は月1,000〜2,500円程度+入会金(地域で異なる)
  • 申告書の作成代行・税務代理は不可(税理士の独占業務)
  • 費用を抑え自分で申告する人に向く

近くに青色申告会がない、通う時間が取れないという方は、口座連携で記帳を自動化できる会計ソフトで自分で申告する方法もあります。どちらも無料から試せます。

目次

青色申告会とは?記帳・申告をサポートする民間団体

青色申告会とは、青色申告をする個人事業主やフリーランスが会員となり、記帳指導・申告相談・共済制度などを受けられる民間の税務関係団体です。営利企業ではなく、多くは一般社団法人や公益社団法人として運営されています。

全国組織として「一般社団法人 全国青色申告会総連合」があり、その下に都道府県ごとの連合会、さらに税務署の管轄エリアごとに各地の青色申告会が置かれています。たとえば東京都内だけでも税務署の管轄ごとに47の会があります。事業所の所在地を管轄する会に入るのが基本です。

会員の中心は個人事業主・フリーランス・不動産賃貸業を営む方など。会費で運営され、「自分で正しく記帳して申告する」ことを支える のが役割です。青色申告そのものの制度は 青色申告とは?のページ で解説しています。

青色申告会は記帳指導・申告相談と、共済や融資紹介などの会員制度を提供する
図:青色申告会が提供する主なサポート内容(記帳・申告のサポートと会員向け制度)

主な活動内容

青色申告会が行っているのは、大きく分けて「記帳・申告のサポート」と「経営・くらしのサポート」です。

  • 記帳指導・帳簿のつけ方相談:複式簿記や会計ソフトの操作を教わる
  • 決算・確定申告の相談:決算書の作り方や申告書の書き方を指導
  • e-Tax送信のサポート:65万円控除に必要な電子申告を支援
  • 税制改正の説明会・研修会:インボイスや電子帳簿保存法などの解説
  • 共済・融資・労働保険:小規模企業共済の取次ぎや制度資金の紹介など

青色申告会に入会する5つのメリット

青色申告会の一番の価値は、「わからないことをその場で人に聞ける」安心感 です。独学で申告する不安を、対面のサポートで補えます。

#メリット中身
1記帳・申告を教われる帳簿の付け方から決算書・申告書の作成まで、対面で指導を受けられる
2会費が安い月1,000〜2,500円程度が目安。税理士に比べ費用を大きく抑えられる
3共済・保険に入れる小規模企業共済や会独自の共済など、会員向け制度を活用できる
4最新の税制がわかるインボイス・電子帳簿保存法などの改正を説明会で確認できる
5正しい記帳で安心継続的に正しく記帳することで、申告のミスや不安を減らせる

注意:青色申告会は「代行」はしてくれない

メリットはあくまで「自分で申告する人へのサポート」です。記帳や申告書の作成を丸ごと任せたい場合は、後述する税理士のほうが合っています。

会費や共済の掛金は、事業に必要な費用として全額を経費に計上 できます。青色申告のメリット全体は 個人事業主の青色申告メリット5選 でも整理しています。

青色申告会の会費・入会金の目安

会費は地域・会によって異なる ため一律ではありませんが、目安は月1,000〜2,500円程度、これに入会金が加わります。

青色申告会の費用は入会金数千円と月1,000〜2,500円程度の会費が目安で全額経費にできる
図:青色申告会の会費の目安(例:杉並青色申告会は入会金2,000円・会費2,000円)

会費・入会金の目安(2026年7月時点)

費用目安補足
入会金数千円程度(例:2,000円)初回のみ
会費(月額)1,000〜2,500円程度会・地域で異なる
年額に換算約1.2〜3万円会費のみの目安

たとえば杉並青色申告会では入会金2,000円・会費2,000円 と公表されています(初回は現金、以降は口座引落し)。金額は会ごとに違うので、正確な額は最寄りの会に確認してください。なお会費・入会金は前述のとおり全額を必要経費にできます。

青色申告会の入会方法

入会手続きも会ごとに異なりますが、大きな流れは共通しています。

  1. 管轄の会を探す:事業所の所在地を管轄する税務署エリアの青色申告会を、地域名+「青色申告会」で検索する
  2. 問い合わせ・申込:窓口・電話・公式サイトのフォームから入会を申し込む(説明会や見学ができる会も多い)
  3. 入会金・会費の支払い:初回は現金や振込、以降は口座引落しが一般的

まだ開業していない場合は、先に開業届の提出が必要です。書き方は 開業届の書き方と提出方法 を参考にしてください。

青色申告会と税理士の違い【比較】

「青色申告会と税理士、どっちがいいの?」は最も多い疑問です。結論は、自分で申告するなら青色申告会、代行してほしいなら税理士 と役割がはっきり分かれます。

青色申告会は低コストで自分で申告する人向け、税理士は代行で本業に専念したい人向け
図:青色申告会と税理士の費用・対応範囲・向いている人の違い

青色申告会と税理士の比較

項目青色申告会税理士
費用の目安月1,000〜2,500円+入会金顧問料 月3万円目安/決算のみ15〜25万円
記帳・申告自分で行う(指導を受ける)まるごと代行してもらえる
税務代理・調査立会い不可対応できる
節税・経営の相談一般的な助言個別の節税提案まで
向いている人費用を抑え自分で申告したい手間を省き本業に専念したい

いちばんの違いは対応できる範囲 です。申告書の作成代行や税務代理、税務調査の立会いといった業務は、税理士だけに認められた独占業務(税理士法)で、青色申告会は行えません。青色申告会はあくまで「自分で申告する人」を指導・相談で支える立場です(会によっては税理士が相談に応じる体制もあります)。

費用を抑えたい・自分で帳簿を付けたい人は青色申告会、記帳や申告の手間をなくして本業に集中したい人は税理士、という選び方になります。税理士探しの選択肢は 税理士紹介エージェントの評判・口コミ でも触れています。

青色申告会が向いている人・向いていない人

青色申告会が向いている人
  • 会費を抑えて自分で申告したい個人事業主
  • 記帳や申告の疑問を対面で相談したい人
  • 共済や研修など会員特典も活用したい人

青色申告会より他の方法が向いている人
  • 記帳・申告を丸ごと任せたい人 → 税理士
  • 近くに会がない・通う時間がない人 → 会計ソフト
  • 売上1,000万円超・消費税や節税の相談が必要な人 → 税理士

「人に教わりたいわけではないが、自分で楽に申告したい」という方には、口座やカードを連携して記帳を自動化できる会計ソフトが現実的です。簿記の知識がなくても、質問に答える形で決算書と申告書が完成します。

青色申告会に通わずに自分で申告するなら、会計ソフトが近道です。freeeなら質問に答えるだけで複式簿記の帳簿と申告書が完成し、30日間無料で試せます。

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会計ソフトの選び方は 青色申告ソフトおすすめ3選 で弥生・freee・マネーフォワードを比較しています。

よくある質問

Q1. 青色申告会に入らないと青色申告はできませんか?

いいえ。青色申告会への入会は任意です。会計ソフトを使って自分で申告する、税務署の無料相談を利用する、税理士に依頼するなど方法は複数あります。青色申告会は「対面で教わりたい」人に向いた選択肢の一つです。

Q2. 会費はいくらですか?

月1,000〜2,500円程度に入会金を加えた金額が目安ですが、正確な額は会・地域で異なります。たとえば杉並青色申告会は入会金2,000円・会費2,000円です。加入前に最寄りの会へ確認してください。

Q3. 青色申告会の会費は経費にできますか?

できます。青色申告会の入会金・会費・共済掛金は、事業の遂行に必要な費用として全額を必要経費に計上できます。勘定科目は「諸会費」などで処理します。

Q4. 青色申告会と税理士はどちらがよいですか?

費用を抑えて自分で申告したいなら青色申告会、記帳・申告をまるごと任せて本業に専念したいなら税理士です。税理士は申告書の作成代行や税務調査の立会いまで対応できますが、その分費用は高くなります。

Q5. 途中で退会できますか?

できます。事業をやめたり、税理士や会計ソフトに切り替えたりする際に退会は可能です。退会の手続きや会費の精算方法は会ごとに異なるため、所属する会に確認してください。

まとめ|自分の使い方に合う方法を選ぶ

この記事のまとめ
  • 青色申告会は記帳指導・申告相談・共済が中心の民間団体
  • 会費は月1,000〜2,500円程度+入会金(地域で異なる・経費計上可)
  • 入会は管轄の会に問い合わせて申込む
  • 申告書の作成代行・税務代理は税理士の独占業務で青色申告会は不可
  • 費用重視で自分で申告なら会、手間を省くなら税理士や会計ソフト

青色申告会は「自分で申告する人」を支える心強い存在ですが、必須ではありません。通う時間が取れない・近くに会がないなら、会計ソフトで自分で申告する 方法が現実的です。まずは無料で試して、自分に合うやり方を見つけてみてください。

記帳の手間を減らして自分で青色申告を完結させたいなら、会計ソフトが最短です。口座連携で自動仕訳でき、どちらも無料から試せます。

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免責事項

※本記事は2026年7月時点の公開情報・国税庁公式・各青色申告会の公表情報をもとにした整理です。会費・サービス内容・税制は会や年度によって異なり、改正されることがあります。具体的な税務判断や入会・契約の判断は、所属予定の青色申告会・税理士・所轄の税務署へご確認ください。


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この記事を書いた人

会社員をしながら副業でWebライターを始め、開業届の提出から青色申告への切り替えまで、独学でやり切ったAokiです。今は専業のフリーランスとして4年目になります。副業の確定申告に初めて向き合った夜、青色申告の本を読んでも税理士のブログを見ても、「副業会社員のリアル」がどこにも書かれていなくて、夜中に頭を抱えました。

経費は何が認められるのか、住民税をどう設定すれば会社に知られにくいのか、仕訳は結局何を入力すればいいのか。全部、自分で何か月もかけて調べました。当時いちばん欲しかったのは、同じ立場の人がどう乗り越えたかの手順書です。このサイトでは、副業ならではの経費計上やfreeeとマネーフォワードの使い分けを、専門用語をかみ砕いて書いています。最終的な税務判断は、顧問税理士にご確認ください。

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