白色申告のメリットは2014年の記帳義務化で実質的に消えました。青色申告の3大メリット(65万円控除・赤字繰越・専従者給与)、10/55/65万円控除の違い、簿記ゼロでも会計ソフトで65万円控除を取る方法を整理します。
この記事でわかること
- 白色申告のメリットが消えた2014年以降の実態
- 青色申告の3大メリット(65万円控除・赤字繰越・専従者給与)
- 10/55/65万円控除の違いと選び方
- 簿記ゼロでも会計ソフトで65万円控除を取る方法
- 今すぐやるべき青色申告承認申請
公的情報源: 国税庁 No.2072 青色申告特別控除/No.2070 青色申告制度(2026年6月閲覧)
結論を先に書きます
「売上が少ないから簡単な白色申告でいい」という考えは、知らないうちに年10万円以上を損している可能性 があります。2014年以降、白色申告でも記帳と帳簿保存が義務化され、「手間は青色とほぼ同じなのに節税メリットがゼロ」 という状態になりました。どうせ帳簿をつけるなら、最大65万円控除や赤字繰越がつく青色申告を選ぶのが合理的です。複式簿記は会計ソフトで自動化でき、簿記ゼロでも65万円控除を取れます。
- 白色も記帳義務あり。手間は青色とほぼ同じで控除は0円
- 青色の3大メリット=65万円控除・赤字3年繰越・専従者給与
- 狙うのは65万円控除(複式簿記+e-Tax)
- 会計ソフトを使えば簿記ゼロでも65万円控除が取れる
複式簿記は会計ソフトで自動化でき、簿記ゼロでも65万円控除を取れます。どちらも無料から試せます。
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個人事業主が青色申告を選ぶべき理由
結論として、個人事業主は青色申告を選ぶのが有利です。理由はシンプルで、やるべき作業(帳簿付け)の手間は変わらないのに、青色申告にするだけで税金が安くなる からです。
「白色申告はラク」は過去の話(2014年以降)
かつて白色申告には「記帳や帳簿保存の義務がない」という利点がありました。しかし 2014年1月以降、すべての白色申告者に記帳と帳簿書類の保存が義務化 されました。現在の状況は次の通りです。
| 項目 | 白色申告 | 青色申告 |
|---|---|---|
| 帳簿付け | 必要(単式簿記) | 必要(複式簿記推奨) |
| 領収書保存 | 必要 | 必要 |
| 特別控除 | 0円(なし) | 最大65万円 |
| 赤字の繰越 | 不可 | 3年間可能 |
白色を選んでも帳簿付けからは逃れられません。どうせ帳簿をつけるなら、節税特典がつく青色申告を選ばなければ働き損 になります。
青色申告の3大メリット
| # | メリット | 中身 |
|---|---|---|
| 1 | 最大65万円の特別控除 | 所得から最大65万円を差し引いて税額計算。税率10%+住民税10%なら約13〜15万円(+国保)の軽減 |
| 2 | 赤字を3年繰り越せる | 1年目▲200万円・2年目+300万円なら、相殺して100万円のみ課税。起業当初の保険になる |
| 3 | 家族への給与を経費化 | 専従者給与。届出+適正額なら上限なし(白色は上限あり)。世帯全体で税負担を分散 |
65万円控除は「たかが控除」と侮れません。売上を15万円増やすのは大変ですが、青色申告に切り替えるだけで同等の手取りが残る と考えれば、取り組む価値があります。
「10万円」「55万円」「65万円」控除の違いと選び方
青色申告の特別控除には3つのランクがあります。
| 控除額 | 要件 |
|---|---|
| 10万円控除 | 簡易簿記(単式簿記)。白色とほぼ同じ手間 |
| 55万円控除 | 複式簿記で記帳+貸借対照表の添付+期限内申告 |
| 65万円控除 | 55万円の要件+e-Tax電子申告または電子帳簿保存 |
10万円控除は白色とほぼ同じ手間で始められますが、せっかく青色にするなら65万円控除を狙わないともったいない のが実情です。現在はスマホ・PCからe-Taxで申告するのが主流のため、実質的に狙うべきは65万円控除 です。「複式簿記が難しい」という不安は、会計ソフトで解決できます。
簿記ゼロでも「65万円控除」を取る方法
青色申告をためらう最大の理由は「複式簿記の難しさ」ですが、税理士に依頼する予算がなくても65万円控除を取れる時代です。
freeeやマネーフォワード、弥生会計オンラインといった会計ソフトを使えば、簿記の知識はほぼ不要 です。確定申告は次のように変わります。
- 銀行口座・カードを連携すれば、日付や金額を自動で入力
- 借方・貸方を意識せず、家計簿感覚で入力できる
- 質問に答えるだけで確定申告書が自動作成される
- そのままe-Taxで送信し、65万円控除の要件をクリアできる
月額1,000〜2,000円程度のコストはかかりますが、65万円控除による十数万円の節税効果を考えれば十分にペイ します。コストを抑えようと手書きやエクセルで苦戦し、結局白色申告になってしまうのが一番の損失です。
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よくある質問
Q1. 売上が少なくても青色申告にすべきですか?
白色でも記帳義務があるため手間はほぼ同じです。一定の所得があるなら、控除のある青色申告が有利なケースが多いです。ただし所得が極端に少ない年は控除しきれないこともあるため、見込みに応じて判断します。
Q2. 10万円控除と65万円控除はどちらがよいですか?
e-Taxで申告するなら65万円控除を狙うのが基本です。複式簿記は会計ソフトで自動化できるため、10万円控除にとどめる理由は少なくなっています。
Q3. 簿記の知識がなくても65万円控除は取れますか?
取れます。会計ソフトが口座連携・自動仕訳・申告書作成を担うため、借方・貸方を意識せずに複式簿記の帳簿を作れます。e-Tax送信まで対応しています。
Q4. 青色申告にするには何をすればよいですか?
税務署へ「青色申告承認申請書」を提出します。原則その年の3月15日まで、新規開業の場合は開業から2か月以内が期限です。1枚の書類で記入は5分程度です。
まとめ|今すぐ青色申告の準備を始める
- 2014年以降、白色でも記帳は義務化されメリットはほぼない
- 青色なら最大65万円控除・赤字繰越などの特典が得られる
- 簿記ゼロでも会計ソフトで65万円控除は取れる
- まず3月15日まで(開業は2か月以内)に承認申請書を提出する
まだ白色申告の方やこれから開業する方は、青色申告承認申請書の提出から始めましょう。期限を過ぎるとその年は青色申告できず、数十万円の節税機会を逃します。申請書を出し、その後に自分に合った会計ソフトを選ぶのが現実的な順序です。
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免責事項
※本記事は2026年6月時点の公開情報・国税庁公式をもとにした整理です。税制は毎年改正され、控除額・要件・申告期限は最新の国税庁公式でご確認ください。個別の判断は税理士または所轄の税務署へご相談ください。

