副業の確定申告やり方を「会社員のリアル」で解説|所得20万超で夜中に絶望した私が4年やってきた手順

この記事でわかること

  • 副業の確定申告が必要になる「所得20万円超」のライン(売上ではなく所得)
  • 会社員の確定申告を1日で終える7ステップ
  • 会計ソフト3社の選び方と、経費にできる/できないもの
  • 会社に知られにくくする住民税「普通徴収」の設定
  • 青色申告を検討するタイミング

公的情報源: 国税庁タックスアンサー No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人No.2210 必要経費e-Tax公式(2026年6月閲覧)

手書き・Excelは続きません。会計ソフトの自動連携なら集計が一気に楽になります。まず操作感を確かめたい方へ。

結論を先に書きます

副業会社員の確定申告は、給与以外の 所得(売上−経費)が20万円を超えた ら必要です(国税庁 No.1900・2026年6月閲覧)。核心は 「経費を集計 → 会計ソフトで自動化 → 住民税を普通徴収に → e-Taxで送信」 の4点だけ。慣れれば1日で終わります。

この記事の要点
  • 判定は売上ではなく所得(売上−経費)。20万円超で確定申告が必要
  • 確定申告は会計ソフト一択。銀行・カード連携で集計を自動化する
  • 住民税は「自分で納付(普通徴収)」を選ぶ。副業分が会社に乗らないようにする
  • e-Taxはマイナンバーカード方式が現実線。20万円以下でも住民税申告は別途必要な場合あり

目次

副業の確定申告が必要な「会社員のライン」

まず、どこからが申告対象かを正確に押さえます。ここを取り違える人が多い部分です。

「20万円超」は売上ではなく所得

判定は 売上−経費=所得 で行います。たとえばWebライターで売上30万円・経費12万円なら所得は18万円で、確定申告は不要のラインです。経費を集計する習慣がないと、20万円超かどうかの判定すらできません。

住民税は20万円以下でも申告が必要なことがある

No.1900の20万円ルールは 所得税の確定申告 についての規定です。住民税は20万円以下でも自治体への申告が必要な場合があります。確定申告を出せば税務署から自治体へ情報が回り、住民税側の申告は別途不要になります。

副業の所得区分(事業所得/雑所得)

2022年10月の所得税基本通達の改正以降、副業の所得区分は 事業性の有無・帳簿付けの実態 が判定の重要要素になりました。会社員の副業は多くが雑所得ですが、継続性・収益性・帳簿付けの実態次第で事業所得として認められる場合もあります。判定は税務署・税理士の領域です。

副業会社員の確定申告 7ステップ

慣れれば1日で終わります。初年度は次の順序で進めると詰まりにくいです。

  1. 会計ソフトを契約:手書き・Excelは続かない。銀行・カードを登録して集計を自動化する
  2. 1年分の売上・経費を入力:自動取得された取引を月ごとに仕訳する(家事按分も)
  3. マイナンバーカード等を準備:e-Taxはマイナンバーカード方式が現実線。スマホ読み取りでICカードリーダ不要
  4. 確定申告書を作成:ソフトの案内に沿って入力。会社の源泉徴収票の数字を合算する
  5. 住民税を「自分で納付」に設定:最大の詰みポイント。普通徴収を選び副業分を会社の特別徴収に乗せない
  6. e-Taxで送信 or 持参:e-Taxなら自宅完結。持参なら受付印のある控えを保管
  7. 納税 or 還付の確認:納税は振替・コンビニ・スマホ納付など。還付は申告後1〜2か月で入金

ID・パスワード方式はマイナンバーカード方式が普及するまでの暫定措置で、近年は段階的縮小が案内されています。初年度からマイナンバーカード方式で組むと、翌年以降の運用が安定します(最新の利用可否はe-Tax公式・所轄税務署で確認)。

会計ソフト3社の比較(freee/マネーフォワード/弥生)

副業会社員の視点で、3社の特徴を整理します。料金は変更されるため契約前に各公式で確認してください。

項目freee会計マネーフォワード クラウド確定申告弥生会計オンライン
UIの優しさ◎ はじめての人向け○ やや簿記寄り
銀行・カード連携
質問形式の申告
仕訳の自由度△ 自動仕訳が強い◎ 細かく調整可
料金(個人帯)月1,000円台〜月1,000円台〜初年度無料プランあり

初年度はfreeeで完走し、仕訳の自由度が欲しくなったらマネーフォワードへ移る人が一定数います。どちらも無料体験があるため、実明細を入れて1か月ずつ試すのが確実です。

複数口座・クレカの自動連携と仕訳の自由度を重視する方は、マネーフォワード クラウド確定申告が合います。まず無料体験で取り込み精度を確かめてください。

マネーフォワード クラウド確定申告を無料で試す(PR)詳細はリンク先をご確認ください

経費になるもの/ならないもの

必要経費は「総収入を得るために直接要した費用」と「業務上の費用」です(国税庁 No.2210)。副業会社員の実務的な目安は次のとおりです。

経費にできる(業務関連)
  • 通信費(副業使用分の按分)・消耗品費(PC周辺機器)・取材交通費
  • 業務関連の書籍代・会計ソフト代・クラウドストレージ・セミナー受講料

グレー/経費にできない
  • グレー:カフェ作業代・自宅家賃の家事按分・スマホ代(いずれも按分根拠が必要)
  • 不可:スーツ・私服の全額、家族との食事代、自家用車の私用分、罰金・反則金

線引きに迷うグレーゾーンの最終判断は、税務署・税理士にご相談ください。

「20万円以下」でも住民税の申告が要る理由

副業所得が15万円で「確定申告不要」と早合点して何もしないと、住民税側で副業分が自治体に把握されず、後日「住民税申告書を出してください」と通知が来ることがあります。20万円以下でも、確定申告まで出してしまうほうが手間が少ない場合もあります。

副業会社員が「青色申告」を検討するタイミング

副業所得が継続的に大きくなり、開業届を出して事業所得として申告する段階になると、青色申告が視野に入ります。

青色申告承認を受けると、最大65万円の特別控除(電子申告・電子帳簿保存等の要件あり)、青色事業専従者給与の経費算入、純損失の3年繰越控除などのメリットがあります(国税庁 No.2070)。開業届と青色申告承認申請書は同時に出すのが楽です。所得規模が小さく事業性の判定が難しいうちは、無理に青色を選ばず白色(雑所得)でシンプルに済ませるのも現実的です。

よくある質問

Q1. 副業20万円以下でも確定申告した方がいいケースは?

経費を集計したら所得が20万円超だった、医療費控除・ふるさと納税の還付申告をしたい、住民税の自治体申告が必要、などの場合は確定申告したほうが結果的に楽です。

Q2. 会社に知られにくくするポイントは?

確定申告書の「住民税に関する事項」で「自分で納付(普通徴収)」を選ぶことです。給与分の住民税は会社で特別徴収のまま、副業分のみ自分で納付に分離できます。自治体により運用が異なるため、最終的な方法は市区町村窓口で確認してください。

Q3. freeeとマネーフォワード、どちらがいいですか?

はじめての確定申告ならfreeeの質問形式が楽です。経理経験がある・仕訳を細かく調整したいならマネーフォワード。両方とも無料体験があるため、1か月ずつ試してから選ぶのが現実解です。

Q4. 副業が赤字なら申告する意味はありますか?

雑所得は給与所得と損益通算できません。事業所得として青色申告できる場合は、給与所得との損益通算と純損失の3年繰越控除が使えます。事業性の判定は税務署・税理士にご相談ください。

Q5. e-Taxと紙申告、どちらが楽ですか?

e-Taxが現実的です。マイナンバーカードがあれば自宅で完結し、青色申告特別控除65万円の要件(電子申告)も満たせます。導入時はe-Tax公式の手順を先に通読すると詰まりません。

まとめ|核心は4点だけ

副業の確定申告は、難しく考える必要はありません。

この記事のまとめ
  • 判定は所得(売上−経費)で20万円超。経費の集計習慣が出発点
  • 確定申告は会計ソフトで自動化。初年度はfreeeが入りやすい
  • 住民税は「自分で納付」を選ぶ。20万円以下でも住民税申告が要る場合あり
  • 所得が育ったら青色申告を検討。迷う判断は税務署・税理士へ

会計ソフトは無料体験のうちに触っておくのが、結果的に時間と税額の両方を節約します。

はじめての確定申告で集計に詰まりたくない方は、質問形式で進めるfreeeが入りやすい選択肢です。30日間の無料体験で、自分の副業で操作が回るか確かめてください。

freeeを30日間無料で試す(PR)詳細はリンク先をご確認ください

関連記事


免責事項

※本記事は一般的な情報整理を目的とした参考情報です。税制・料金は毎年改正があり、引用箇所・控除額は2026年6月時点の情報です。個別の税務判断・所得区分の判定・経費計上の妥当性・住民税申告の取扱いは、所轄の税務署または税理士など有資格者へ必ずご相談ください。


よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

会社員時代に副業でWebライターを開始し、開業届の提出から青色申告への切り替えまでを独学で完遂。「会社にバレない申告方法」や「副業ならではの経費計上」の実践研究が得意。現在は専業フリーランスとして活動中。難しい専門用語を使わず、初心者でも今日から使える申告術をわかりやすく解説します。

目次