この記事でわかること
- スマホ確定申告でできること・できないことの範囲
- 事前に揃える3つの必須アイテム(カード・対応スマホ・アプリ)
- マイナポータル連携で自動入力できる控除証明書の一覧
- 作成からe-Tax送信・納税までの手順
- カード読み取りエラーなどつまずきポイントと対処
公的情報源: 国税庁 スマホとマイナポータル連携/スマホとマイナンバーカードでe-Tax(2026年6月閲覧。期間・仕様は変わるため最新は国税庁でご確認ください)
結論を先に書きます
スマホ確定申告は、マイナンバーカード・対応スマホ・マイナポータルアプリの3つ があれば、パソコンもICカードリーダーもなしで完結します。
最大の利点は マイナポータル連携による自動入力 です。生命保険料控除やふるさと納税などの証明書データを連携で取り込み、申告書の該当欄へ自動で反映できます(国税庁)。手入力と転記ミスが大きく減るのがポイントです。
- 必要なのはマイナンバーカード・対応スマホ・マイナポータルアプリの3点
- マイナポータル連携で控除証明書を自動取得し、申告書へ自動入力できる
- 作成は国税庁「確定申告書等作成コーナー」をスマホブラウザで開いて進める
- 令和8年1月からiPhoneのマイナンバーカードに対応し、読み取りがよりスムーズに
関連: e-Taxのやり方完全ガイド(PC・ID/パスワード方式も)
スマホ確定申告でできること・できないこと
まず、自分のケースがスマホ申告に向くかを確認します。給与・年金・副業・各種控除の申告は、スマホの「確定申告書等作成コーナー」で対応できます。
ただし、事業規模や帳簿の量によっては、画面の小ささが負担になることもあります。できる・できないを整理します。
スマホ申告の対応範囲
| 区分 | スマホでの対応 | 補足 |
|---|---|---|
| 給与所得・年金 | できる | 源泉徴収票の内容を入力(連携で自動入力も可) |
| 副業・雑所得の申告 | できる | 金額入力で対応。20万円ルールは要確認 |
| 各種控除(医療費・寄附金・保険) | できる | マイナポータル連携で自動入力に対応 |
| 事業所得(青色申告決算書) | できるが負担あり | 仕訳数が多い場合は会計ソフト併用が現実的 |
| 複雑な譲渡・大量データ | 不向きな場合あり | PCの作成コーナーや税理士相談が無難 |
事業所得で仕訳数が多い人は、会計ソフトで決算書を作り、申告書部分をスマホで送信 する組み合わせが扱いやすいです。副業の判定が不安な人は副業20万円以下でも申告が必要なケースも確認してください。
事前に準備するもの
スマホ申告でつまずく多くは「準備不足」です。申告前に次の3点を揃えます。
- マイナンバーカード:署名用電子証明書(英数字6〜16桁)と利用者証明用(数字4桁)の暗証番号も準備
- マイナンバーカード対応スマホ:カードを読み取れるNFC対応端末。AndroidとiPhoneの多くが対応
- マイナポータルアプリ:事前にインストールしてログインできる状態にしておく
加えて、マイナポータル連携で控除証明書を自動取得するには、事前の「連携設定」と証明書発行元との「もとづけ」 が必要です。連携は時間がかかることがあるため、申告期限の直前ではなく早めに済ませておくと安心です。
暗証番号は連続で間違えるとロックされます。署名用は5回、利用者証明用は3回が目安です。忘れた場合は市区町村の窓口で再設定が必要なので、申告前に手元で確認しておきましょう。
マイナポータル連携で自動入力できる控除証明書
スマホ申告の真価は、控除証明書の手入力をなくせる点にあります。マイナポータル連携で取得・自動入力できる主なデータは次の通りです。
連携で自動取得できる主な控除データ
| 控除の種類 | 連携で取得できる内容 |
|---|---|
| 生命保険料控除 | 保険会社が発行する控除証明書データ |
| 地震保険料控除 | 損害保険の控除証明書データ |
| 社会保険料控除 | 国民年金保険料などの納付情報 |
| 医療費控除 | 医療費通知(健保等)のデータ |
| iDeCo(小規模企業共済等掛金) | 掛金の払込証明データ |
| ふるさと納税(寄附金控除) | 寄附の証明データ |
2026年(令和8年)1月からは、ふるさと納税以外の寄附金控除、生命保険の一時金・年金、損害保険の満期返戻金などの証明書も取得対象が広がっています(最新の対象は国税庁・マイナポータルで確認)。
連携できる項目は手入力ゼロ にできるため、紙の証明書を探す手間と転記ミスがなくなります。連携対象外の収入や経費は、これまで通り自分で入力します。
スマホで確定申告する手順
準備が整ったら、申告書の作成と送信に進みます。大きな流れは4ステップです。
- 作成コーナーを開く:国税庁「確定申告書等作成コーナー」をスマホのブラウザで開き、e-Tax(マイナンバーカード方式)を選ぶ
- マイナポータル連携で自動入力:アプリでカードを読み取り、控除証明書データを取り込む
- 収入・経費・控除を入力:連携対象外の項目を入力し、画面の案内に沿って申告書を完成させる
- e-Tax送信・納税:内容を確認して送信。納税はスマホ決済・口座振替・コンビニ納付などから選ぶ
各ステップを補足します。ステップ2のカード読み取りは、スマホの背面(NFC位置)にカードを密着させて行います。ケースを外すと読み取りやすくなります。
ステップ4の送信後は、受信通知(受付結果)を必ず確認 します。受付されていれば申告完了です。控えはPDFで保存し、後から内容を見返せるようにしておきましょう。e-Taxの全体像はe-Taxのやり方完全ガイドで詳しく扱っています。
スマホ申告のメリット・デメリット
スマホ申告は便利ですが、向き不向きがあります。両方を見て判断します。
- PCやカードリーダーを持っていない人:スマホ1台で完結できる
- 控除証明書が多い人:連携で自動入力でき、手間と転記ミスが減る
- 給与+副業・各種控除の申告:作成コーナーの案内で進めやすい
- 仕訳数の多い事業所得:小さい画面での入力がつらい。会計ソフト併用が現実的
- 連携設定が間に合わない人:もとづけに時間がかかると当年は手入力になる
- 暗証番号が不明な人:窓口での再設定が必要で、直前だと間に合わない
事業所得は「決算書は会計ソフト・送信はスマホ」 という分担が扱いやすい組み合わせです。会計ソフトの比較はfreee vs マネーフォワード徹底比較を参考にしてください。
つまずきポイントと対処
最後に、スマホ申告で実際に起きやすい詰まりと、その対処をまとめます。
- カードが読み取れない:スマホのNFC位置にカードを密着させ、ケースを外す。動かさず数秒待つ
- 暗証番号がロックされた:市区町村窓口で再設定。申告前に手元で確認しておく
- 連携データが出てこない:証明書発行元との「もとづけ」が未完了の可能性。早めに連携設定を済ませる
- iPhoneでの読み取りが不安:令和8年1月からiPhoneのマイナンバーカードに対応し、本人確認がスムーズに
迷ったら、国税庁の作成コーナーには画面ごとのヘルプとチャットボットがあります。分からない項目はその場で確認 しながら進められるため、初めてでも完了までたどり着けます。提出後に必要な添付書類は確定申告に必要な添付書類一覧で確認できます。
なお、2026年に提出する令和7年分の所得税確定申告期間は、2026年2月16日から3月16日までが目安です(最新の日程は国税庁で確認してください)。
よくある質問
Q1. マイナンバーカードがなくてもスマホで確定申告できますか?
ID・パスワード方式を使えばカードなしでも申告できますが、事前に税務署で本人確認をしてID発行を受ける必要があります。マイナポータル連携による自動入力はマイナンバーカード方式が前提です。カードがあるほうが手間は少なく済みます。
Q2. マイナポータル連携は必ず使わないといけませんか?
必須ではありません。連携を使わず、源泉徴収票や控除証明書を見ながら手入力でも申告できます。連携は自動入力で手間と転記ミスを減らすための機能です。証明書が多い人ほど連携の恩恵が大きくなります。
Q3. iPhoneでもスマホ確定申告はできますか?
できます。NFC対応のiPhoneならマイナンバーカードを読み取って申告できます。さらに令和8年1月からは「iPhoneのマイナンバーカード」に対応し、カードを物理的に読み取らなくても本人確認がスムーズに行えるようになりました。
Q4. 事業所得(青色申告)もスマホだけで完結できますか?
申告書の送信はスマホで可能ですが、仕訳数が多い場合は小さい画面での帳簿入力が負担になります。会計ソフトで青色申告決算書を作り、申告書の作成・送信をスマホで行う組み合わせが現実的です。
Q5. 暗証番号を忘れた場合はどうすればいいですか?
マイナンバーカードの暗証番号は、市区町村の窓口で再設定できます。署名用は5回、利用者証明用は3回ほど連続で間違えるとロックされます。申告直前に気づくと間に合わないことがあるため、事前に手元で確認しておくのが安全です。
Q6. スマホで送信したあと、紙の控えは必要ですか?
紙は不要ですが、送信後に表示・保存できる申告書PDFと受信通知(受付結果)は保存しておきましょう。融資や各種申請で所得証明として求められることがあります。e-Taxのメッセージボックスからも後で確認できます。
Q7. 連携設定はいつまでに済ませればいいですか?
証明書発行元との「もとづけ」には時間がかかることがあるため、申告期限の直前ではなく早めに済ませるのがおすすめです。連携が間に合わなかった年は、その項目を手入力すれば申告自体は問題なく完了できます。
まとめ|スマホ+連携で「手入力ゼロ」に近づける
スマホ確定申告は、準備さえ整えば手軽で正確な方法です。
- 必要なのはマイナンバーカード・対応スマホ・マイナポータルアプリの3点
- マイナポータル連携で控除証明書を自動入力し、転記ミスを減らせる
- 手順は作成コーナーを開く→連携→入力→送信・納税の4ステップ
- 事業所得は決算書は会計ソフト・送信はスマホの分担が扱いやすい
まずはマイナポータルアプリのインストールと連携設定から始めれば、申告本番での手入力を大きく減らせます。期間や仕様は毎年更新されるため、着手前に国税庁の最新案内を確認してください。
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免責事項
※本記事は2026年6月時点の公開情報・国税庁公式をもとにした整理です。確定申告の期間・対応端末・マイナポータル連携で取得できる証明書の範囲は、年度や仕様変更により異なります。最新の手順・対象は国税庁およびマイナポータルの公式案内をご確認ください。個別の申告判断は税理士など有資格者へご相談ください。

